KSC-7070の修理

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クルマのパーツの中で、せきねさんが超お気に入りでと〜っても大好きで、大切に使っているご自慢の一品が・・・


↑据え置き型リアスピーカー「KENWOOD KSC-7070」です。

この「KSC-7070」は1989年のバブリーな時代に発売された超古いスピーカーです。
こんな古いスピーカー、普通ならもう「ゴミ」なのですが
KSC-7070は発売から10〜20年が経過した現在でもヤフーオークション等で出品されると
ジャンク品でも5,000円以上、状態が良ければ20,000〜40,000円以上で取引される他のスピーカーではあり得ない不思議なスピーカーなのです。
10年以上前は、まだそこそこオークションでも見かけましたが、最近は本当に滅多に出品されない超レアなスピーカーです(だから値段が高くなる)。

まぁ、実はせきねさんが10年位前からネット上にこの「KSC-7070」についての情報を度々流していて
ここ約10年間ヤフーで「KSC-7070」と検索した場合、検索結果としてせきねさんの作ったページがほぼ100%一番上に表示されていました。

と言う事でたぶん「KSC-7070情報日本一」の「せきねさん家」としては
「KSC-7070伝説」をネットで過剰にあおった責任として、今後も最後の1人になるまでKSC-7070を使い続けて、より沢山の情報を発信する義務があるのです!(と勝手に考えてみる…)。

まぁ大げさな部分はありますが
この「KSC-7070」が歴史に残るマニアックな一品である事は確かです。
KENWOODの「社史」
に・・・


↑掲載される程ですからマジです。

超貴重な・・・


↑当時のカタログ。

<KSC-7070の特徴・伝説>
・据え置き型スピーカーとしてイルミネーションがKENWOOD史上最も派手であった。
(↑特にウィンカーに連動してKENWOODの文字が流れるように光るイルミネーションがポイント)
・発売直後すぐに「道路交通法」が改正されこのKSC-7070の派手なイルミネーションがNGとなった。
・「道路交通法」改正により初期のKSC-7070はすぐに販売終了となってしまった(だから数が少なくレアに)。
(↑ウィンカーに連動して流れるイルミネーション機能が省かれたモデルへ変更となる)
・バブル時代の4ウェイ 4スピーカーシステムで「スーパーツイーター」も付いておりかなりの高音質。
・ただの据え置きスピーカーのくせに「車検」に通らない(道交法改正の為)。
(↑せきねさんのマーチも実際に車検の時に注意されて配線を取り外しました・・・)
・やたらでかくて重い…。1台で2.1kgもありマーチに取り付けるとボードがゆがんで変形する・・・。

などなど・・・

そんな「KSC-7070」ですが、残念ながらあまりにレアすぎて「KSC-7070すげー!」って賞賛する「文字情報」は見つかっても
より詳細な画像やら、その他詳しい解説がネット上に存在しないのが実情(だからこそ「伝説」とか「幻」なんだけど)。

とは言え、もう発売から20年以上が経過するので
よっぽど新品を保管しているマニアでない限り、必ずどこかが壊れているはずです。
壊れる箇所で一番多いのが・・・

・ウーハーのエッジが破ける
・ウィンカーと連動したイルミネーションが上手く流れなくなる

の2つです。KSC-7070にはこの2つの問題が100%必ず付いて回ります(せきねさんはどちらも経験)。

で、モノが壊れると人は「捨てる」か「修理する」かの2択から選択することになります。
つまり、20年も時が経てば必ず1回は壊れているはずなので、よっぽどのマニアや物好な人が修理して使い続けない限り、このままではKSC-7070は完全に「絶滅」してしまいます!
(KENWOODに持ち込んでも、さすがにたぶんもう修理してもらえないでしょうし・・・)

「絶滅」の危機を回避すべく、情報を沢山公開して捨てられそうなKSC-7070を救出する作戦です!
(&さらにあおってKSC-7070をさらに価値あるアイテムに…)

さて、KSC-7070には・・・


↑怪しい配線が沢山付属しています。

クルマが好きな人なら、だいたい配線方法は分かると思いますが
うっかり、変な所に接続して絶滅寸前の貴重な一品を壊してしまうとマズいので
より正確にと言う事で、せきねさんが奇跡的に持っている超貴重な・・・


↑KSC-7070の取扱説明書をスキャンしてPDFにしたので、マニアな人は参考に見てください。
PDFはこちらです(取説持っている人ほとんどいないと思うし・・・)。

取扱説明書にはKSC-7070の仕様なども書いてあり、今となってはとっても貴重な資料です。

そして、せきねさんのKSC-7070は・・・


↑裏側。もちろん「KSC-7070」と書いてあるのですが

実は・・・


↑「KSC-7070 2」と言うモデルも存在します。
たぶん道路交通法改正後に発売されたモデルで、派手なウィンカー連動のイルミネーション機能が省かれたモデルだと思われます。

これから中古品を入手するのであれば派手なイルミが付いた「KSC-7070」を入手する必要があります。

せきねさん自身も1999年に運転免許を取得した人なので、もちろん「中古品」を買ったのですが・・・


↑まだ本物の初心者だった頃なので(現在も若葉マークを付けている…)、たぶん1999年か2000年に入手したと思われます。
(小さい頃からクルマを買ったら絶対にKENWOODのスピーカーを載せたいと憧れていた。)

入手した時点ですでに発売から10年程が経過しており、しばらく使用したら・・・

・ウーハーのエッジが破ける
・ウィンカーと連動したイルミネーションが上手く流れなくなる

の2つのお約束の症状が現れました。
当時はまだKENWOODの営業所への直接の持ち込み修理がやっていたので、何が何でも修理してもらおうと思って・・・


↑2001年4月に修理してもらいました。(当時、電話で問い合わせたら「ギリギリまだ部品がある」との事だったので。)

修理代の合計が「15,540円」と入手した金額よりたぶん高いし、だいたい同じ金額で新しいモデルを買う事もできたのですが、当時からKSC-7070を愛していたので(笑)。

そしてKSC-7070を毎日使用し続けて、修理から5年程が経過した時の事・・・

ウーハーのエッジはまだ無事ですが、片側だけウィンカーと連動したイルミネーションが上手く流れない・・・

ついに来たか!ということで、きっとKENWOODはさすがにもう修理してくれないだろうし、何とか自分で修理してみる事に。

まずは・・・


↑ALINCO(ありんこじゃなくてアルインコ)の「DM-330MV」を購入。(2006年11月に12,400円で購入)
これは家庭用電源の交流(AC)を直流(DC)に変換してくれる装置です。


↑シガーソケットも付いており、クルマをいじる人や電子工作な人には1台あると何かと便利でおススメです。

KSC-7070のウィンカーと連動したイルミネーションを検証してみると・・・


↑ウィンカーの配線に電源を入れれば、しっかり全部の電球が流れるように点灯して、一見問題無いように見えます。

が、しかし
問題はウィンカー配線への電源を「OFF」した時の動作です!
通常は、電源をOFFした瞬間も「流れるように消える」のですが、それが流れずに「一瞬で消えて」しまいます。

要するに、クルマのウィンカーは常に点滅するので「ON – OFF – ON – OFF – ON – OFF・・・」を繰り返していて
このKSC-7070は「OFF」の時には中にある「電解コンデンサ(一瞬だけ電気を蓄えておける電池みたいなもの)」の電力を使って、イルミネーションの動作を維持しているのです。

その為、「電解コンデンサ」が寿命を迎えると
ウィンカーと連動したイルミネーションが上手く流れなくなると言う訳です。

つまり・・・分解あるのみ!


↑スピーカーのネットを外した図。
左のスピーカーが「ウーハー」でこれのエッジがある程度使うと必ず破れます(せきねさんは2001年に新品に交換済だからまだ大丈夫。でも時間の問題…)。


↑KENWOODのロゴプレートの下はこんな感じになっています。
この20年経過しても切れる事の無い電球?みたいなモノは一体何なのでしょうかね?(電子部品に詳しくないので分かりません。)


↑分解には、かなり長めのプラスドライバーが必要です。


↑2枚に開いた図。基盤が1枚固定されています。


↑基盤を外した図。

スピーカー自体はサイズさえ合えば別のスピーカーに入れ替えるカスタマイズも可能かも。


↑基盤とイルミネーションのユニットを取り外した図。
KENWOODのプレートは、裏側にうっすら白い塗料(KENWOODの文字部分)が塗られているようですが
古くなって塗料が細かくひび割れていたので、せきねさんはガラスクリーナーの様なものでプレートの裏側を拭いて塗料を取ってしまいました。
そうすることでKENWOODの文字が透明になり、イルミネーションがより明るく見えるようになります!


↑こちらがイルミネーションのユニット。


↑こちらが問題の基盤です。この基盤に付いている「電解コンデンサ」を交換します。(円柱の物体が電解コンデンサ)


↑円柱の電解コンデンサは合計5つ付いています。


↑「ハンダごて」を使用して頑張って取り外した図。(あ、ハンダの知識は無くもちろん素人です(パンダなら知ってるけど・・・))

そして、取り外した電解コンデンサと同じ(もしくはそれに近い)電解コンデンサを買ってきます。


↑上が取り外した電解コンデンサで、下が買ってき来た新しい電解コンデンサ。(せっかくだから左右両方とも交換する為にそれぞれ2つずつ購入)


↑同じ容量・耐圧でも新しいモノはサイズがずいぶん小さいです(何が違うんだろう?)。進化したって事?
とりあえず気にしないことに・・・(適当)


↑せきねさんが買った電解コンデンサ達。


↑これから修理するKSC-7070マニアの為に撮ってみました。
左から・・・

・日本ケミコン【EKMG160ELL102MJ16S】105℃電解コンデンサー 16V 1000μF 単価(税込)105円
・日本ケミコン【EKMG100ELL331MF11D】105℃電解コンデンサー 10V 330μF 単価(税込)21円
・日本ケミコン【EKMG160ELL101ME11D】105℃電解コンデンサー 16V 100μF 単価(税込)42円
・日本ケミコン【EKMG160ELL220ME11D】105℃電解コンデンサー 16V 22μF 単価(税込)21円
・日本ケミコン【EKMG500ELL4R7ME11D】105℃電解コンデンサー 50V 4.7μF 単価(税込)26円

です。
これらを頑張って・・・


↑ハンダ付けして。
(あ、取り外す時にどれがどこに付いていたのかちゃんとメモしておきましょう。)
電解コンデンサには向きがあるので注意しましょう(円柱の本体に白い帯がある方がマイナス)。


↑基盤を取り付けて元の通りに組み立てて・・・


↑あり得ない沢山の配線を接続して、動作確認をすれば修理完了♪

ちゃんと動きました!やったー!
(イルミネーションが光る様子はこちらで見ることができます。 )


↑これからも大切に使い続けたいと思います。

以上、KSC-7070の修理でした。
ウーハーのエッジについても、頑張れば自分で交換することが出来るはずなので
交換時期が来たらまたレポートしたいと思います。
KSC-7070は永久に不滅です!

・修理計画日:2006年11月
・修理日:2007年12月23日
・このページを書いた日:2010年5月8日

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